ボーイスカウト吹田2団【平成14年11月10日発行】
第130号



10月20日 奉 仕 活 動 ビーバー隊


寿楽荘運動会の奉仕( 吹田市立第2中学校グランド)
午前10時から運動会が始まり、代表者挨拶、選手宣誓のあと、車椅子のおばあちゃん・おじいちゃん・ご家族・スカウトの順番で競技が始まる。 雨の心配があったが運動会が終わるまでは降らなかった。スカウト達は一生懸命応援していた。
寿楽荘のスタッフ、ボランティアの学生さん、2団リーダーと、結構人手があったので、何とかまかなえたが、一つの競技が終わると、次のプログラムの段取りをするので忙しい。
今回変わったプログラムは綱引き。
今までのように両方から引きあうと、車椅子では引きずられて危ないという事で、赤組・白組に分かれて片方にタイヤを付け、その上に同じくらいの体重の子供を(BVスカウト)乗せる。
ラインが引いてあるところまでどちらが早く引っ張れるかを競う。車椅子での綱引きのあとは健常者の今までどおりの綱引き。

ここで今までは赤組が勝っていたが、一気に白組が追い抜いた。逆転だ。
最終リレーが終わり結果発表、白組の勝ちだった。
大会長から「皆さん一生懸命頑張っていただきました。有難う御座いました」と挨拶があった。
後片付け後にパン・ジュース・御菓子をいただきました。
昼食後、岸二公民館へ移動し、基本動作・歌・ゲームなどを教えた。







10月5日 まごころ ふれ愛 たすけ愛 カブ隊 

JR岸辺駅と阪急正雀駅の2カ所に分かれて赤い羽根の
共同募金活動を行ないました。
『赤い羽根の共同募金にご協力よろしくおねがいしまーす』
りすスカウトも先輩スカウトに負けない位元気よく大声で道行く人々に呼びかけました。
みんなのガンバリで、今年は48,869円ものたくさんの善意のお金が集まりました。
このお金は、お年寄りや体の不自由な人、子どもたちなどのためにやくだてられます。
皆さん、ご協力ありがとうございました。




 


10月12〜13日 スポーツの秋 ボーイ隊


場所:岸二集会所 & 岸一小学校
参加メンバー:【リーダー】友岡、津留 計2名
   【スカウト】9名
   【その他】8名 合計19名

土曜日は岸二地区集会所で新進歩課程の移行についての作業と、新しい進歩課程への取り組みを行い、早速、「焚き火」という項目にチャレンジしたり、また「燃料」という課目の1つのプログラムとして、夕食に1人前鍋バイキングを食べた。
「携帯用コンロを用いて1人前の食事を作る」というのが課題だ。
その後、焚き火を前にして新入スカウト3名のボーイスカウトとしての「ちかい」をたてる式を行なった。
中学生で中間テストの直前だったので、キャンプに参加していないスカウトも、この誓いの式には参加して、新入スカウトへエールを送った。

 

翌朝、早々に集会所を後にして、市民体育祭への旗持ちとして参加した。
昨年度は参加スカウト数が少なく、リーダーも旗を持たざるを得ない状況だったのだが、今年は入分の人数を確保しスムーズに掲揚まで完了することが出来た。

【今後の予定】
年内の行事として「陶芸」を行ないます。
11月2~3日(土〜日) 各自都合の良い日に粘土をこねて、焼く素材を作ります
11月23~24日(土〜日)素焼きを行ないます。
12月14~15日(土〜日) 本焼きを行ないます。
また、各行事内で新しい進歩課程への移行作業を行ないますので、各自「スカウトハンドブック」を熟読しておきましょう!






鮑のつぶやき VOL.4 
  「かしこい」「かしこい」のこと
             育成会長  辻本繁夫


聞き分けのいい子供や、物覚えの早いペット動物に対しては、誰し
も「かしこい」という言葉を使います。かしこい子供は親の誇りですし、かしこい犬は誰からも可愛がられる。
「かしこい」ことは人間にとっても、動物にとっても望ましいことに違い有りません。
普通、「かしこい」は「利口」という意味で使われますが、もともとは、自然の霊力や威力に対して人々が恐れおののく気持ちを表しました。
こうした「かしこい」には「畏」「恐」という漢字が充てられ、かしこいものは畏怖と崇敬の対象となった。さらに、恐ろしいほど物事を見通す力を持った人に対しても、これを畏敬して「賢い」と形容するようになったのです。
だから今日私達が相手を敬って「畏まる」のも、その才知や分別に感心して「賢い」とほめるのも、もとは同じ意味の言葉から出たものなのです。
ところが近頃では、オフィスや家庭の機器類に対しても、この言葉が使われます。
「うーん、このパソコンなかなかカシコイやないの」と独りごちたり「見て、見て、このケータイ・・・カシコイでしょ」と友達に自慢したりする。
「かしこい」は、これら機器類の「性能のよさ」に対する賛辞としても気軽に使われるようになったのです。
「かしこい」と感じられる対象が自然の霊力といった人智を越えたものから電子機器類の性能にまで及んできた過程だともいえるのではないでしょうか。
人類の学名が「賢いヒト」を意味する、ホモ・サピエンスであるのも私達が文明を築くほどに「かしこい」頭脳を持っているからに違いありません。
特に大脳新皮質といわれる部分では、言葉を使ったり、計算したり、推理したり、判断したりするなど、知性や理性が発揮されます。
他の動物の脳に比べて圧倒的に優秀と思える人間の脳であるだけに、私達が自らの脳を恃む気持ちは極めて強い。
けれどもこの脳にも欠点はある。  
時として理性を変じて狂気と化すことです。
理性が自然らしさを見失う時、狂気が生まれる理性が狂気を転化するのをくい止めるものは「自然らしさ」を感得する私達自身の能力、すなわち感性に他なりません。
自然は私達の周囲に広がるばかりでなく、私達自身の内にも宿っている。
単に人智を称賛するだけでなく、その自然を謙虚に敬う心こそ本来の「かしこさ」につうじるものではないでしょうか。
押し寄せる文明の洪水の中でややもすれば見失われがちな自然・・・・それを見出し、その声に耳を傾け、時にそのリズムに心身をゆだねる。
そんな自然との調和を図って生きる「かしこさ」こそがいま最も求められているものではないでしょうか。


編 集 後 記
 
10月20日寿楽荘の運動会開始前に故上小沢敏秀さんの追悼セレモニーが行なわれました。
昭和41年10月23日当時カブ隊くまスカウトだった彼は、茨木市方面へのサイクリング・・・隊行事中に大型トラックにはねられて亡くなられました。
2団の歴史の中で、決して忘れてはならない、 また、二度と繰り返してはいけない悲しい出来事です。
上小沢さんは、今でもきっと天国から我々を見守っていてくれていると思います。
私たちはこの事を忘れることなく、でも冒険を恐れることなくスカウト活動を行ないたいですね。